2020-01-01から1年間の記事一覧
Wooferの2231AとMid Bassの2121のニアフィールド特性を取ってみた。マイクを5mmくらいまでスピーカーに近接させて取るので反射波や定在波の影響が少なく、マイクから見ると無限大バッフルに近い特性になる。なのでほぼドライバーの性能がそのまま見えてくる…
ARTAでインパルス応答に時間ゲートをかけて反射音を取り除くという手法が低音域の測定ではできないので、低音域の測定にはNear field測定を行なう。マイクをスピーカーに接近させて反射音や定在波の影響を受けにくくして測定する。4343の場合、低域はポート…
ネットでよく見るJBL4343の記事によると、JBL4343がうまく鳴っているのを聴いたことがない、とかミッドバスのつながりが良くないとか、かつてオーディオブームだったころの人気商品だっただけに、いち4343ユーザーとしてなにか心苦しい思いだ。自分はマルチ…
歌手がマイクに向かって歌を吹き込み、音を調整し録音してCDを制作するとする。家庭ではそのCDをプレーヤーにかけてアンプを経てスピーカーから音が出てくるとする。このとき歌手が「ふっ」と発声した息がマイクのダイヤフラムを押し込む方向に動いたとする…
Linkwitz-Rileyフィルターを使って、低域フィルターと高域フィルターをクロスオーバーさせれば電気的にはフラットな特性が得られるが、音波的にはそうはならない。スピーカーが持つ電気的機械的音響的な伝達関数が間に入るからだ。これを考慮した上でクロス…
DCX2496では、Short delay(調整範囲:0から4000mm (11.64ms))とPhase(調整範囲:0から180°まで)が設定できるようになっている。 Short delay , Phase Short delayを使って各ユニットごとに、聴取位置までの距離を音波が伝わる時間差を調整してきた。では…
ARTAのImpulse response計測の機能でそれぞれのユニットから聴取位置までの到達時間を計測する。インパルス応答といっても昔のようにパルス波形を発生させる方式から、現在ではピンクノイズやスイープ(チャープ)波形などを発生させ、計測信号を取り込んだ…
4343は設計的にタイムアライメントが考慮されていないので横から見ると、図のように各ユニットのダイアフラムの位置がまちまちのため、聴取位置からの距離に差が出てしまう。例えば、2420と2121をクロスオーバーしようとすると、d2,d3の距離の違いによる聴取…
昔は音響測定などしないで、自分の耳だけを頼りにマルチアンプシステムを組み上げたツワモノがいたようだ。はっきり言って音響測定手段とデジタルプロセッサーを使わずにマルチアンプシステムを組み上げるのは「不可能です」と言いたい。マルチアンプシステ…
LF(低域)、MF(中域)、HF(高域)の各チャンネルにAccuphase P-300Xをそれぞれ使用する。P-300Xはケンソニック時代の豪快さをまだ継承しているモデルと言われている。パワーアンプはクセの強いJBLユニットを強靭に抑え込まなければならない。そのためには…
DCX2496の出力は8チャンネルボリュームユニットに入る。マルチアンプの場合8チャンネルのバランスを保ちながら、全体のボリュームを調整するのがどうしても必要になってくる。これをデジタルドメインでやるとなるとビット落ちして精度が落ちるので、音質も…
DCX2496にはデジタルのAES/EBUで入力するのがおすすめだ。デジタル入力なら内蔵のADCを経由せず、入力をそのままデジタル信号処理に移行できる。アナログの場合は、プロ用なので基準レベルが+4dBuの差動(バランス)入力のため、CDプレーヤーなどのオーディ…
PC上の音源が再生され、SPDIF同軸から出力される。これをそのままAES/EBUに変換してDCX2496に入力してもいいのだが、ここはSPDIF同軸 → SPDIF光 → AES/EBUとした。間を光ファイバーとすることでPC系の電源とオーディオ系の電源をアイソレートし、グランドル…
JBLならJazz、TANNOYならクラシック、というのがオーディオの世界ではあたりまえ。しかしJazzもクラシックも両方聴くけどJBLとTANNOYと両方揃えるわけにはいかない。このクセが強いJBLをなんとかてなずけてゆきたい。 そもそもJBL4343は"STUDIO MONITOR"と称…