JBL で Bach を...

JBL4343のマルチシステムの話題を中心に

低音域特性の測定

  ARTAでインパルス応答に時間ゲートをかけて反射音を取り除くという手法が低音域の測定ではできないので、低音域の測定にはNear field測定を行なう。マイクをスピーカーに接近させて反射音や定在波の影響を受けにくくして測定する。4343の場合、低域はポートが2つと低域ドライバーの2231Aがあるので、この合計3個の測定値を複素加算したものがトータルの特性になるとのことだ。加算はSpeaker Workshopの加算機能を使う。まずポートLとポートRを加算(Conbine)し、その結果と2231Aのデータを加算(Merge)する。Mergeするにはポート面積とスピーカー有効面積を重み付けして加算するようになっている。ポート面積は2つあるので2倍する。

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2231Aドライバーとポートレスポンスをマージした結果

 その結果、25Hzくらいがバスレフによって増強されていることがわかった。その一方ポートレスポンスのほうが、85Hzくらいにディップがあり、トータルレスポンスに影響しているようだ。