低音ドライバーのニアフィールド特性
Wooferの2231AとMid Bassの2121のニアフィールド特性を取ってみた。マイクを5mmくらいまでスピーカーに近接させて取るので反射波や定在波の影響が少なく、マイクから見ると無限大バッフルに近い特性になる。なのでほぼドライバーの性能がそのまま見えてくるとみていいかもしれない。
オリジナルのクロスオーバーの3143のカットオフが255Hzだが、カットオフ付近でのMagnitude はまぁ平坦で、位相もマイナス数十度くらいでまぁまぁ安定している。ニアフィールドでの測定限界は360Hz付近だ。
2121のレスポンスも安定しており、オリジナルのクロスオーバーの3143のカットオフが410Hzだが、この付近では平坦で、位相回転も少ない。ニアフィールドでの測定限界は550Hz付近だ。
オリジナルのように250~400Hz付近でクロスオーバーするのは、2つのドライバー側が非常に安定しているため、有利であることがわかった。オリジナルのクロスオーバーのLF側のハイカットとMF側のローカットの周波数が、それぞれ250Hzと410Hzと間を開けていること、およびζの肩特性がイカリ肩特性になってることについて、なにか理由があるのかどうかよくわからないが、このくらい安定していれば、通常のLinkwitz-Rileyクロスオーバーを使用すれば全く問題ない特性が得られるといえる。