JBL で Bach を...

JBL4343のマルチシステムの話題を中心に

パワーアンプとスピーカーケーブル

 LF(低域)、MF(中域)、HF(高域)の各チャンネルにAccuphase P-300Xをそれぞれ使用する。P-300Xはケンソニック時代の豪快さをまだ継承しているモデルと言われている。パワーアンプはクセの強いJBLユニットを強靭に抑え込まなければならない。そのためには、ネットワークの介在を廃しダイレクトに駆動するパワーが必要だ。ただP-300Xは製造されてから数十年経っているので、あちこち劣化していた。大型以外の電解コンデンサーは全交換した。また、パワートランジスタの放熱シリコーンペーストをやり直し、SPリレーも分解掃除または交換した。

 UHF(超高域)チャンネルには金田式パワーアンプを採用した。このアンプは、もともとプリアンプとパワーアンプの組み合わせで設計されたもので、プリもパワーも反転アンプでプリとパワーを合わせて使用することで2回反転して非反転となる。そのためパワーアンプだけ使うと反転してしまうので注意が必要だ。

  スピーカーケーブルは、低域用はカナレの4S8、その他は4S6を使用する。カナレの4S6、4S8は業界の超定番のスピーカーケーブルで絶大な信頼感がある。この信頼感という感覚は重要だ。よくスピーカーケーブルで音が変わってしまうということがあるが、スピーカーケーブルとネットワークさらにスピーカーユニットの全部のインピーダンスが総合的に関わってくるので、特にここでもネットワークの弊害が大きく作用する。なるべくスピーカーはアンプからダイレクトに駆動したいところだ。

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JBL4343スピーカー端子をマルチ用に改造